ここちのよいこと

ここちのよいこと

ひとりでいるときに感じる心地よさは

まるでわたしのすべてを委ねて丸裸にされるようで怖くなる

 

心地よいを感じることができない

あんなにも気持ちがいいのに

 

風が吹き、空気が肌をかすめる

鼻を秋の風がくすぐる

空の色が心をすーっとさせて

なんて世界って美しいのだろうと思う

 

そんなことをずっと感じていられるなら

この心地よさをずっと抱きしめて生きていたい

 

怖くなるのはきっとどうしても成し遂げたい何かがあって

成し遂げるために体を動かし頭を働かせ

そうすることで前に進んでいることを感じたい

それがわたしにとって生きることであり、その喜びであるのだと

それは険しいそれは嬉しいそれは美しい

 

丸裸の心でこの世界を感じ、生きていよう

そしてこの世界を離れるとき、身をすっかりとゆだねて、わたしは生きましたと泣きましたと笑いましたと神様に話そう

そうして温かくて大きくて優しくて柔らかいその腕に抱きしめてもらおう

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