空腹ってどうしてこんなにくすぐったいのだろう
風も音も光も目に映り肌に触れるもの全てを感じる
どれも優しくて柔らかくて、そんなものに触れていると布をかぶってしまって顔をおおいたくなる
お腹が満たされたとき、自分の体の中に入ったものや満足感に安心を覚える
外の世界 それは広い
どこまでも続き、見たことのない景色や感覚をくすぐる経験が転がっている
それはあまりにもまばゆくて
もう少し柔らかな光を少しずつ浴びたいものだとも思う
風に身をすっかりと委ねることができたとき
わたしはどれだけこの世界を口にできているのだろう